最近のコンサルタントは、とかく高学歴で、大学とか大学院から直接コンサルファームに就職されている方が多いと聞く。
私のように、普通の大学を6年もかけて卒業をして、システム保守業務を10年も経験したコンサルタントなんてあまり聞いたことがない。こんな私がコンサルタントとしてなんとかやっていけるのは何故なのか?
このコラムでも何度か書いているが、周りの方に助けられて、が一番の理由だが、もう一つ挙げるなら、お客様の立場に近づいて考えられる能力が、他のコンサルタントより長けているのかもしれない。
コンサルタントは、お客様から話を聞くことから業務が始まる。その際、お客様の言葉通りに理解するだけでなく、その言葉の裏や横に隠れている背景や文化や想いや忖度なんかを、どれだけ汲み取れるのかが重要になってくる。
それには、お客様の立場に立って考えるのが一番いいのだが、とてもおこがましいことだ。でも精一杯近づいて考えることは出来る。近づいたからこそ見えてくる課題や解決策は、お客様の求めるちょうど良い距離感である可能性が高い。
私は、失敗経験だけで本が書けるほど、いろいろしでかしている人間だ。この経験のお陰で、お客様の悩みや困りごとに、近しい立場で考えられる引き出しを多く持っているのかもしれない。妙な親近感を覚えてくれて、色々なことを教えてくれるのことも多い。
決してエリートではなく、多くの失敗をしてきているからこそ、身についた能力だと思えば、それはそれでなんかとても誇らしい。
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