私の友人のコンサルティング会社の社訓に「愛嬌」が掲げられていた。コンサルティングとは無縁の感じがする言葉なのだが、同じようなことを考える人はいるもので、私も愛嬌は必要だと思っている。
コンサルタントは、お客様の悩みに対して、自身の経験値やスキルなどをフル活用して、解決策を考えるのだが、何を提案してもお客様に受け入れてもらえないことがある。と言うのも、お客様にとって耳障りの良いことばかり言うわけにはいかず、言いづらいことを根拠を添えて進言することもあるのだが、なかなか素直に受け入れてもらえないのだ。
こんな時、まずはお客様から出来るだけ早く信頼をして頂くことが手っ取り早いのだが、意外と愛嬌が役に立ったりする。愛嬌とは、その人に備わった親しみや可愛げのことで、持って生まれた資質が多く含まれているものだ。
コンサルタントに求められる能力に持って生まれた資質を言われても、と思う方がいるかもしれない。ただ、対峙している相手に、自分の愛嬌が、どの程度受け入れてもらっているかを、冷静に判断することは間違いなく求められるスキルだと思う。
自分の提案が受け入れてもらえないなら、その内容をブラッシュアップするのはもちろんだが、以下のような愛嬌ある行動を取ってみるのも一考だ。参考にされたい。
・まずはお客様の悩みに共感し、類似する体験をお話する
・正直にお客様に苦戦している課題を伝えてみる
・オフィシャルではない場所でお客様と本音で話をしてみる
・自分の人となり(例えば趣味や家族など)を話して親近感を持って頂く
最後に。ちなみに私自身は愛嬌がどの程度あると思っているか。自分ではあまり良くわからないが、私は人に対して裏表のある行動や発言をしない(というか出来ない)。どうやらこの行動がそこそこ「愛嬌」があるように見えるそうだ。良かった。
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