”プレゼンテーション”という言葉をネットで調べてみると以下のような説明が出てくる。
『ある情報やアイデアを他人に伝えるために行われる、話し方や資料を用いた説明・発表のことを指す。ビジネスや学術の場でよく用いられ、聞き手に理解や納得を促すことを目的としている。』
*Webrio辞書(実用日本語表現辞典)より出典
プレゼンテーションというと、なんとなく「見映えの良い提案資料を使って、新製品や新サービスを人前でスタイリッシュに説明する」みたいな印象が強いが、これは狭義のプレゼンテーションのことで、本来はもう少し広義に捉える必要がある。
上述した意味にある通り、例えば「わかりやすいプレゼン資料を作る」こともプレゼンテーションの一部だし、「相手にその内容をわかりやすく伝える」ことが重要で、格好よく人前でしゃべることだけがプレゼンテーションではないということだ。
私は、仕事柄、他の人よりも、プレゼンテーションをする機会が多い。なので、これらの経験から、広義のプレゼンテーションで見落とされがちな上記2点についてアドバイスをさせて頂きたい。
●「わかりやすいプレゼン資料を作る」ためには
・資料は字だけではなく、図や色使いを大事にする
・各スライドのなかに、キーメッセージ(キーワードやポイント)を入れ込む
・キーメッセージを紡ぐと、プレゼンしたいことがストーリーとなっている
・あとあと資料だけを読んでも、ある程度は意味が伝わるようにする
●「相手にプレゼン内容をわかりやすく伝える」ためには
・資料の読み上げるのではなく自然にしゃべっているように伝える
・とはいえ、しゃべることを予めシナリオとして決めておく(慣れるまではしゃべり言葉の原稿を準備する)
・説明する内容は一度声に出してみる(しゃべりにくいところを見直したり想定時間内に収まっているかを知る)
・出席される方に合わせた言葉遣いや用語を使う(専門用語を使うことが格好のいいことではあらず)
まあ、この手のノウハウはいろいろな書籍でも書かれていることなので、興味のある方はぜひとも知識を深めて頂きたい。
最後に。
私は「プレゼンが上手」と褒めて頂いたり「人前でしゃべることに慣れていて緊張なんかしないでしょ」とか言って頂けることが多い。
とんでもない、毎回緊張もするし、プレゼンなんて出来ればやりたくないくらいだ。こんな質問をされたとき、必ず「プレゼンが上手が人ってどんな人か知ってますか?」と聞き返すようにしている。
答えはこうだ。
「しっかりと準備をする人です」
この準備が出来るところまで含めて、プレゼンテーションは間違いなくコンサルタントに必要な能力だと思う。
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