NECレッドロケッツ川崎、初代SVリーグ王者を逃す😞

 5月2日〜3日にSVリーグのファイナル戦があり、NECレッドロケッツ川崎は、大阪マーヴェラスに負けて、残念ながら初代王者を逃し、準優勝に終わった。

 と、ここまで読んで何の話かわからん、と言う方もいると思うので少し解説したい。
 まずNECレッドロケッツ川崎とは、女子バレーボールチームである。川崎を拠点とする強豪チームだ。

https://red.necrockets.net

 SVリーグとは、前身のVリーグを昨年リニューアルしたもので、日本の男子・女子バレーボールのトップリーグのこと。2024年10月に開幕し、「世界最高峰のリーグ」を目指すコンセプトで結成された。

https://www.svleague.jp/ja/sv_women

 SVリーグに所属する女子バレーボールチームは、NECレッドロケッツ川崎を含めて、全部で14チームあり10月から半年かけて総当たり44試合を戦った。上位8チームで、ファイナルに向けたトーナメント戦を行い、これを勝ち抜いたNECレッドロケッツ川崎と大阪マーヴェラスがファイナルを戦い、大阪マーヴェラスが初代王者となった。ご理解頂けただろうか。

 当社は、昨年よりNECレッドロケッツ川崎のサポートカンパニーになった。
NECレッドロケッツ川崎のサポートカンパニーになりました! – M-システムコンサルティング株式会社
 前身のVリーグから大幅に試合数を増やして運営されたこともあり、等々力アリーナで開催されるホームゲームを10試合近く観戦した。

 最初は、せっかくサポートカンパニーになって招待券をもらえるし、お取引のあるNECを応援したい、くらいの軽い気持ちで観戦していた。ところが、これがなかなかどうして、観戦すればするほど面白くなって、すっかりファンになってしまった(ファイナルの有明アリーナでの試合は、お金を払って良い席を確保してた)。
 では女子バレーの何が面白かったのか、理由を少し考えてみた。

①ボールが繋がるところが面白い。

 女子バレーボールは、男子バレーボールのように1回のスパイクやブロックでは決まらないことも多く、ボールを拾って拾って、長くラリーが続くシーンがけっこうある。強いスパイクや遠くに跳ねてしまったボールを、体を張ってつなぐ姿は、とても見応えがあり大きな感動すら覚える。これは、女子バレーボール特有の面白さだと思う。

②流れ次第で試合が大きく動くところが面白い。

 バレーボールは、本来であれば、取って取られてを繰り返して、どちらが先に25点を取るか、のゲームになるはずなのだが、流れ次第では連続して5点くらいは簡単に入ってしまうことがある。
 その流れは、花形プレーであるスパイクを決めた時に来ることもあれば、サーブ・ブロック・レシーブなどでも大きく流れが変わることもある。流れが変わると、何をやっても上手くいき、連続得点に結びつく。このあたりは、かなりメンタル要素が強く、それがとても分かりやすい形に出るスポーツだ。だからこそ、応援にも力が入る。

③選手やスタッフの一生懸命さが伝わるから面白い。

 SVリーグはまだ発展途上で、女子バレーボールにおいては、いつも観客があふれているわけではない。つまらない試合をしてしまうと、せっかく出来たトップリーグが盛り下がってしまう、という危機感がないわけではないだろう。
 また、年間44試合もあって、あれだけのハードワークを続けなければいけない女子バレーボール選手たちは、他のスポーツと比べて総じて選手生命は長くはないと思われる。ゆえに、私には限りある選手でいられる時間のなかで精一杯のプレーをしているように見える。
 このような状況で行われる試合は、選手はもちろん、スタッフの一生懸命さや必死さがとても伝わるし、その裏にある健気さや儚さや垣間見える大志に、気持ちを持っていかれる。

 2025年6月からは、女子バレーボールの日本代表チームが、ネイションズリーグで世界を相手に戦う。また、秋になればSVリーグも始まる。ぜひとも少しでも興味を持った方は、女子バレーボールを応援にしてあげて欲しい。重ねて言うが、かなり面白い、まじで。