システムコンサルタントと類似している業種は?

 最近、とても多用している生成AI。ChatGPTに「〇〇〇(ある職業名称)に必要な能力はなにか?」と投げ入れてみたら以下のような答えが返ってきました。

  1. 対人スキル
    ・傾聴力
    相手の話をさえぎらず、内容・感情・背景を理解しながら聴く力
    ・共感力
    相手の立場や感情を想像し、「理解されている」と感じてもらう力
    ・受容力
    相手を評価や批判をせず、そのまま受け入れる姿勢
    ・質問力
    開かれた質問(オープンクエスチョン)や、相手の考えを深める質問を使い分ける力
    ・非言語的コミュニケーション
    視線、うなずき、表情、声のトーンなどで安心感を与える技術
  2. 専門スキル
    ・問題分析力
    話の中から課題の構造や背景を整理して把握する力
    ・倫理観
    (省略)
    ・心理学的知識
    (省略)
  3. 自己管理スキル
    ・自己理解
    自分の価値観や感情の傾向を把握し、相談内容に引きずられすぎない力
    ・ストレスマネジメント
    長時間の傾聴や重いテーマへの対応による疲弊を防ぐ方法
    ・継続的学習
    ケース経験や新しい研究から学び、スキルを更新し続ける姿勢
    ・スーパービジョンの活用
    他の専門家から定期的に助言を受け、盲点を減らす習慣

 これ、なんだと思います?「システムコンサルタント」に必要な能力、とかと思われた方も多いかもしれませんが、違います。
 とはいえ、このコラムにも「コンサルタントに求められる能力」として、いくつか必要な能力について記載していますが、大分類似していることに改めて納得していたところ。

 実はこれ「カウンセラーに必要な能力」と聞いて出てきた回答です。
 コンサルティングの一丁目一番地は、まず、相手の置かれている状況や相談事項を正しく俯瞰して把握することから始まります。上記ChatGPTの回答にある「対人スキル」そのものです。

 この把握したことが、自身の持つ専門性で解決できるなら、その知識を提供することになります。これは「専門スキル」です。
 ただし、コンサルタント自身が経験していることや知っていることは、実はたかが知れていて、全てをその知識で賄えるわけではありません。なので、持っている専門知識を使うべきか、一緒に考えて答えを出していくべき、を選択することになるのですが、その際、自分の知識におごり高ぶらない謙虚さが必要となります。これはまさに「自己管理スキル」となります。

 このように考えると、「カウンセラー」と「システムコンサルタント」の2つの業務が必要とするスキルは、とても似ているなと感じます。
 実は、近しい人に「老後はカウンセラーになればいいのでは?」と言われたことがあります。ただ、カウンセラーはその人の人生の相談、システムコンサルタントはシステムの相談。どちらの責任が重いかについては、なかなか比較のしようもありませんが、私にはその人の人生の相談は重すぎます。あ、まさに、おごり高ぶらない謙虚さってやつですかね笑。