コンサルタントを雇う企業のニーズはマチマチではあるが、最近「第三者目線での助言」を求められることがある。
顧客内部で、ある議題に対して喧々諤々の議論をしているのだが、どの意見も決め手に欠いていたり、顧客内部で対立が起こってしまい、なかなか結論が出ないことがある。そんな時、コンサルタントとして、中立的な立場で、専門性を活かして、客観的な意見や助言を求められる。
私は、この様な依頼を頂いたとき、以下のようなことを確認してからコンサルティングをするようにしている。
・顧客に助言を聞き入れる気持ちがあるか
→コンサルタントが助言をした際、都合の悪いことには“点”で噛みつき、都合の良いことには“面”で受け入れる顧客がいる。もはやこうなると、助言は顧客の想いに左右されるてしまう。
・客観的な判断ロジックを作ることが出来るか
→周知の規定と比較すれば結果が出てくる内容ならいいのだが、実態はピツタリ適合する規定など存在しないことが多い。その際、計画段階で、想像を働かせて判断ロジックをオーダーメイドするのだが、アウトプットの不確かさやコンサルタントの経験からくる主観が交じることについて、顧客と共有する必要がある。
・判断するために必要となる情報を集められるのか
→上記、判断ロジックをオーダーメイドしても、必要となるインプット情報がどこまで入手出来るかわからない。情報収集は、コンサルタントだけが行うのではなく、顧客の協力も必須である。また、結果的に情報が揃わない場合もあり、アウトプット品質が低下する可能性を共有する。
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