20230525恩義を決して忘れない

 本日、かつての会社でお世話になった方に創業の挨拶をさせて頂いた。
 いまから15年ほど前、私はあるコンサルティング業務でミスをした。当時の私は、複数の業務を抱えて相当忙しかったこともあり、成果物の品質があまり良くないことを知っていてお客様に出してしまった。お客様は、どうせすぐには見ないだろう、週末に再チェックして差し替えればいい、と手を抜いた。

 ところが、お客様はすぐに成果物の確認をはじめてしまい、品質の低さがバレてしまった。その結果、呼びつけられて、成果物のドキュメントを床に叩きつけられこっぴどく怒られた。許されることではないし、言い訳のしようがないミスだ。

 上司にこのことを報告し事態の収拾を図ろうとしたが、当時の上司は何も出来なかった。私を助けてくれたのは、そのお客様と顔見知りだった別ラインの方だった。お客様に連絡を入れてくれてお詫びをしてもらいもう一度チャンスをもらえるように調整してくれたのだった。

 その後、お客様には改めてお詫びをし、精一杯の品質でコンサルティングをやり直してなんとか着地させることができた。本日挨拶をさせて頂いた方は、その時にお客様と話をつけてくれた方だ。

 それ以来、私は自分の能力の範囲内とはなるが、決して仕事に手を抜かないようにしている。その時に自分が出来ることは精一杯やるようにしている。このとんでもないミスを結果的に良い経験に昇華できたのは、上司でもないのに私を助けてくれたこの方のおかげた。この恩義は一生忘れない。いつもでも元気で尖った人でいてくださいね、Uさん。