お客様がコンサルタントを使うとき、どのような立ち位置でどのような役割を担ってほしいのか、をある程度は想定をして依頼されることが多い。ある程度、といったのは、お客様自身も、なんとなくはイメージしているが、必ずしも明確になっているわけではないので、これを理解することはなかなか難しい。
お客様の斜め上なのか、真横なのか、斜め下なのか。その場所に求められるスキルや経験はもちろん、コミュニケーション能力であったり、貫禄であったり、愛嬌なんかも、それぞれの立場で変わってくる。まずは、期待されている立ち位置を感知して、見つけて、正しくそこに立つことが重要だ。
そして、実はもっと難しいことは、その立ち位置に立ち続けることだ。例えば、斜め上に立っていたはずなのに、プロジェクトが上手くいかなくなって、斜め下の動きをしてしまうことがある。
その時は、それでも良かったかもしれないが、やはりそれは一時しのぎに過ぎない。元の立ち位置で、力の発揮を求められてももう簡単には戻れない。というか、自分の立ち位置がわからなくなっているので、この先は何をするにも軸がブレてしまう。これはコンサルタントとしては極めて危ない状況だ。
改めて。期待されている立ち位置を理解すること、そして、そこに立ち続けることは、実は意外と難しい。まさに、コンサルタントに求められる能力そのものだ。
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