最近、私がコンサルタントとして支援していたシステムがリリースされた。システム化企画段階より検討に関わり、製造工程では工程管理業者として、約2年余りご支援をさせてもらっていたものだ。コストとデリバリーは、当初計画が守られ、品質もいまのところ大きな問題が出ていない。正直、キャリアハイの結果かもしれない。
このお客様は、専門の情報システム部門を持たない。にも関わらず、2つの中規模システムをスクラッチで作らせたのだから相当に凄い。支援している私が言うのもなんだが実は結構驚いている。せっかくなので、何が良かったのか、思い浮かぶことをいくつか記載しておく。
・お客様の管理者が、外部の力を上手く引き出すマネジメントをしていたこと。特に、コンサルタントをあえて自身の斜め上に置き、相応の責任と権限を与えることで、その能力を最大限に引き出してくれた。
・お客様の担当者は、自分たちが使うシステムであることを強く意識してくれて、本来業務を抱えるなかで、主体的に要件定義、設計、テスト等に関与してくれたこと。
・開発ベンダーは、組織責任者、PM、担当者、営業が、それぞれのレイヤで役割を全うし、その上でスムーズな縦横の連携をしてくれていたこと。
・主要な工程では、三者(お客様、開発ベンダー、コンサルタント(工程管理業者))で、事前に合意した基準に基づき、工程完了判定を厳しく行ったこと。
まあ、挙げればキリがないが、これ以上書くと、やや企業秘密のノウハウを公開することになってしまうので、この場ではこれくらいにしたい(笑)。
私は、自分の失敗だけで本が書けるのではないか、と思うくらいいままで沢山のことをしでかしている。今回のコンサルティングには、その失敗経験をかなり活かしており、ようやく少しは世の中に還元することが出来たと思うと本当に嬉しい。
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