20230723現場経験を持つシステムコンサルタントを増やしたい

 先日、ウクレレ奏者の近藤利樹さんのコンサートに行ってきた。まだ16歳の音楽家だ。昨夏、車に乗っていたら、当時中学生だった近藤利樹さんの演奏がラジオから流れてきて、度肝を抜かれてしまった。ウクレレなんて、牧伸二さんや高木ブーさんが弾いているのんびりハワイアンなイメージだったが、その激しさやテクニックに感動すら覚えたのだ。

 同じウクレレ奏者の鈴木智貴さんとのツーマンライブであったが、演奏はもちろん、トークの面白さや二人の一生懸命さが伝わり、とても良いコンサートであった。このような若い才能が生まれて、その才能を発揮するフィールドがあることは本当に素晴らしい。微力ながらこれからも応援を続けて、さらなる活躍を楽しみにしようと思ったのだが、ふと、私がいるシステムコンサルティング業界は、このような後進が育っているのか不安になった。

 外資系のコンサルティングファームを中心に優秀なシステムコンサルタントが多く活躍しているが、私のようにシステム開発現場で、みっちりと運用保守経験をしたコンサルタントが少ないような気がする。コンサルティングにおいて、トップダウン目線はもちろん必須ではあるが、一方で、その会社の基幹業務を縁の下から支えている活動に対しては最大限の配慮をすべきだ。

 ゆえに、システム開発現場で、基幹業務などを裏方から支えた経験のあるエンジニアも、もっと上流工程でシステムコンサルティングをやってもらいたいと思っている。開発現場経験者だからこそ身に着いた酸いも甘いも嚙み分ける力を存分に発揮して欲しい。

 私はもはやベテランの域に片足を突っ込んでいて、業界の未来に向けた活動をしてもいい年齢だ。このような現場経験を持つエンジニアが、上流工程でシステムコンサルティングをやってみてもいいと思ってくれるなら、その転身に向けた教育を支援したり、その経験値を発揮できるフィールドを積極的に提供したり、私に出来る活動をしていきたい。