コンサルタントに求められる能力⑯文章化能力

 私の周りや社内には、システムコンサルタントとして独り立ちをしている方が複数いる。これらの方々が、共通して持っている能力のひとつに文章化能力がある。

 ここで言う文章化能力とは、ドキュメント(文書)を作成したり、人が作ったドキュメントにコメントを入れたり、メールやSNSに発信したり返信したりするなどのことで、要は自身の考えを文字や文章にする能力のことを言っている。独り立ちしたコンサルタントの皆様は、恐らく文章化をすることに対してさほど大きなストレスを感じていないように見受けられる。

 コンサルタントの書く文章には、それぞれの方の個性が出る。
 小説のように読みやすい文章を書く人もいれば、やや入り組んでいる文章を書く人もいる。章立てを考えてから論理的に書く人がいれば、書きなから言いたいことをまとめる人もいる。端的に結論と箇条書きの理由だけを書く人がいれば、ひとつの読み物のように説明までしっかりと書く人もいる。
 もちろん、文章化に対して、生みの苦しみを持っているコンサルタントもいると思うが、自身に合った文章化スタイルを確立されているようだ。

 では、文章化することにストレスのない人はすぐにコンサルタントになれるか、と言うと、当然それ以外にも必要な能力があるので、そこは研鑽をして頂きたい。
 逆に、文章化にストレスがある人はコンサルタントになれないか、というと、確かにやや難しいような気がする。私は、もともとは理系の人間で、文章化能力が高いとは思っていないが、以下のようなことを心掛けてストレスにならないようにしている。参考にして頂きたい。

・やみくもに文章を書かずに章立てを先に考える(小論文を書くテクニックに近い)
・書いた文章はすぐに確定させず、時間をおいて読み返して修正をする(1日空けることもあり)
・過去に書いた文章に頼らずTPO(時・場所・場面)に合わせて新たに文章を書く(そのほうが意外と修正が少ない)
・記述した文章は未完成でもいいので早めにいろいろな人に見てもらう(もらった意見は全て受け入れるのではなく自分で咀嚼する)

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