力のある若手コンサルタントに出会う!

 私は、30代後半からシンクタンクで、公共団体向けにコンサルティングをしていた。
 その頃、相対していたお客様は年上の方が多く、私が何を言っても、君の言うことは正論だが実現性が少ない、といった感じで扱われることがあった。要はすぐには、言うことを聞いてもらえなかったのだ。
 多分、私の力不足もあったのだろうが、年下にズカズカ言われて、心情的に面白くない、という想いもあったように感じる。

 50歳の頃、とあるコンサルティング案件に携わったのだが、お客様は年下ばかりだったからかもしれないが、私の話をまずは聞いてもらえることが多くなっていた。
 私自身のケイパビリティが上がったのなら嬉しいことだが、年齢に大分助けられた気がする。

 そんな私も、最近は、発注者側で、私自身がコンサルタントに仕事を依頼することも多くなった。
 稚拙なコンサルタントには、厳しいことを言うこともあるが、一方で、今どきのシステム開発に関する知識だけでなく、業界や業務の知識を持つ優れた若手コンサルタントに出会うことも多い。

 私もまだまだ人間が出来ていないなと思うのは、こういう優秀な若手コンサルタントに対抗意識を燃やしてしまって、無理矢理自分の考えをぶつけにいってしまうことがある。かつて、自分自身がやられたことに近い実に無駄な営みだ。

 もちろん、いまの私にこのコンサルタントを論破するような力はなく、すぐに取って返されるか、言ってるそばから、自分でもいかんいかんと大反省をしたりして、極めて格好悪い結果となることが大半だ😁。

 こうして考えると、私はコンサルタントして、次のステージに進む時期が来ているように感じる。こういう優秀な若手コンサルタントの能力を、最大限に引き出す役割になることこそ、私がいまやらなければいけないことだと思う。

 自分自身が求められているフィールドを見つけて、そこでしっかりと力を発揮することこそプロだと思う。まだ、自分が求められるフィールドがあると思えることはとても素敵なことなので、「健康」に気をつけて「謙虚」にかつ「感謝」を気持ちを持って、この道にもまい進していこうと思う(最後の「」内の文言は、当社の創業の精算から拝借)。