プロの仕事とは

昨年から家のそばで、農協が提供する農地を借りている。3×5mの小さな区画だが、農協の至れり尽くせりの支援がついている。多分、同じくらいの面積であればこの3割くらいの価格で借りられるのだが私は今年も継続契約した。ここは、農具の貸出だけでなく、優良な種苗も提供される。何より価値があるのは、どこに何をいつ巻くのか、という計画が示され、それに従わせるガバナンス力だ。言い換えると、我々借り手は、言われるままに種や苗を巻き、水や肥料のタイミングまで指導され、しっかりやらないとお叱りのご指導ももらうのだ

まあ、一年は勉強のつもりで、くらいの気持ちだったが、一年経ってよくわかった。私はこの環境、計画、ガバナンスがなかったら、間違いなく途中で投げ出していただろう。それくらい、生き物を育てるということは大変で、手がかかるのだ。
ちなみに、結果を言うと、3月のじゃがいも植えに始まり、12月のほうれん草の収穫まで、この小さな畑を二毛作で回し、20種類の野菜が沢山取れたのだ

コンサルタントとして生きる私が言うのも何だが、これこそプロの仕事だ。ノウハウに基づく精緻な計画、良かれと思ったことは専門家として強く進言、立てた計画を遂行させるガバナンス力、顧客だけでやっていたらたどり着かない成果をあげさせる等。私はここまで出来ているのだろうかと考えたが、間違いなく出来ていない。まだまだ研鑚の日々である。