20230812出会いを大事にする

 弊社は、基本的に一見さんお断り、としている。祇園の老舗料亭か、と突っ込みたくなるが事実ではある笑。

 新しいコンサルティング業務を始める時、どのような業務内容とするかをお客様と事前に詰める。その際、業務内容を記載した仕様書や簡単な打合せでの調整となる。発注者と受注者が、お互いの力量や人間性を知っていれば、この程度の調整でもさしたる問題は起きないが、全く知らない間柄だと、まあガッカリすることが多い。同床異夢というか、お互いの立ち位置や前提としている風景が違うので、相手が抱いている期待値を読み違えたり、検討する業務の深さの認識が違ったり、さまざまなギャップが生まれるのだ。

 では、このようなギャップが起こらないようにするにはどうすればいいか。
その解決策のひとつが、お互いに「仕事へのスタンス」「力量」「人間性」などを業務開始前に理解しておくことだ。要は、一度でもいいので、何かしらの仕事を一緒にしたことがあることが重要になってくる。直接仕事をしたことがなくても、お互いのことを知る人に仲を介してもらうでもいい。

 いったん業務を始めてみると、そこで初めて出会う人も多くいる。同じプロジェクト内でワークするパートナーであったり、お客様の別部署の方であったり、開発ベンダーであったり。その中には、次も一緒に仕事をしたい、と思える素晴らしい出会いが2〜3人(社)は必ずいる。このような方々には、また一緒にやらせてください、と積極的にかつ継続的に声をかけるようにしている。往々にして相手の反応も悪くなく、先々いい関係が築ける可能性が高いのだ。

 仕事を通じた1つ1つの出会いを大事にしていけば、一見さんに広く門戸は開かなくても、きっと結果的には質の良い仕事を多く出来ると信じている。