20230609コンサルタントは裏方

 ある企業の営業施策を考えるコンサルティングをしている。相対しているお客様は、マネージャークラスを含む少人数チームなのだが、この分野での経験は私のほうが長い。
それもあって、役割としては、検討すべき施策について、まずは私が案を提示し、このチームで叩いて使える形にしている。

 こういう時、私に気を使って、ここで出来た成果を「私(小関)が考えたもの」として表に出して下さる方がいる。実は、これ、ちっとも嬉しくない。
 私は、お客様のマネジメント層の斜め上の存在でいることを目指している。言い換えると、それは決してライン上にいるわけではないのだ。だから、私に施策を考えさせるように指示したのならそれはマネージャーの成果だし、出てきたものを叩いて使える形にしたならそれもマネージャーの成果だ。

 ましてやその成果物を公開するのもこのマネージャー自身なのだ。そこに私の名前など出す必要もないし、出して欲しくない。コンサルタントはお客様の裏方なのだ。名前を出されたら、私の支援が中途半端だった、ということになってしまう。

 今日、一緒に考えてきた施策が公開された。お客様であるマネージャーは、自分の言葉でこの施策の説明しておもてに出してくれたのだ。よしよし、やったね。